パニック障害の行動療法
行動療法は、暴露療法とも呼ばれます。人間や動物は、不安や恐怖を感じる対象でも、
だんだん慣れてくると不安や恐怖を感じなくなることが科学的に証明されています。
行動療法は、このような学習理論に基づいた治療法です。
 
行動療法は、次のようなステップで行われます。
 
【 ステップ1 】
 
 まずは、誤った思い込みを修正します。パニック障害の人は、誤まった思い込みで
 不安や恐怖心を抱いているに過ぎません。ですので、誤まった思い込みであることを
 認識させ、不安や恐怖を克服していきます。
 
【 ステップ2 】
 
 次は、恐怖の対象へ少しずつ近づいていきます。目標をいくつかの小さな段階に分けて、
 一番出来そうなことからチャレンジします。これは、治療者の付き添いのもとに行われ、
 最後には一人でその場面にのぞみ、恐怖感が全くない状態を繰り返し体験します。
 
 その場所に慣れたら、次の段階へと進んで行きます。重要なことは、段階を一つ一つ
 クリアすることで、「この場所でも何も起こらないんだ」といういうことをしっかりと確認
 することです。
 
例えば、電車に乗れない人の行動療法としては、
 
 1.駅の改札まで行ってみる
 2.ホームに立ってみる
 3.誰かの付き添いで、一駅だけ乗る
 4.一人で、一駅だけ乗る
 5.各駅停車で二駅以上乗る
 6.急行電車で一駅だけ乗る
 7.急行電車で二駅以上乗る
 
このように、段階をステップアップしていき、条件反射を消去する方法がとられます。
つまり、計画的に恐怖感が軽い場面から恐怖感が強い場面へ段階的に直面して
いき、発作が起こらないことを繰り返し確認して、恐怖感を取り去っていきます。
 
 
パニック障害克服プログラム
パニック障害の症状は、人それぞれです。誰にでも共通して効く療法はありません。パニック障害克服プログラムでは、10以上の療法が提案されているので、自分に
合った療法を選ぶことができます。
>> 詳しくはこちら