パニック障害の認知療法
パニック障害の治療の最終目標は、薬を飲まずにパニック障害を起こさないことです。
ですので、薬で発作をコントロールし、薬を減量するとともに心理的療法が行われます。
心理的な療法として、認知療法と行動療法があります。認知療法は、パニック発作に対す
る考え方を変化させます。行動療法は、パニック発作への免疫力をつけていきます。
ここでは、認知療法についてお話します。
認知療法は、精神的な悩みの問題解決に役立つ心理療法です。1950年代にアメリカで作ら
れたもので、うつの患者に治病効果があったため、世界に広がりました。
認知療法は、うつ、不安、パニック、嫉妬、罪悪感に代表される問題から、人間関係、
ストレス、自信の強化などに有効であることが証明されています。
認知療法では、パニック障害がどのようにして起こるのか、そしてどのように治療すれば
良いのかを十分に理解します。そして、発作時に自分に起こった身体的症状に対してパニ
ックに陥らずに、発作に対して感情的なコントロールが出来るようにします。
例えば、パニック発作で息が苦しくなったとします。
【 治療前 】
「あぁパニック発作だ。どうしよう。困った。」
と感情的に反応していた。
【 治療後 】
「またパニック発作がやってきたな。これで今月は4回目だ。」
「薬を飲まなかったせいかな?ストレスのせいかな?」
と冷静に考えられるようになる。
このように、認知療法は、日常生活の何気ない体験の中で、自分の考え方、気分、身体
状態を見極める方法を見出していくことです。つまり、思い込みや現実のギャップを認識
して、ものの見方や考え方を変えていくという訓練です。
パニック障害克服プログラム
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